日常的な企業活動において、品質マネジメントシステムの責任者を品質マネジメント担当者と呼ぶことがあります。しかし、品質マネジメント規格ISO9001の公式テキストでは、「トップマネジメントの代表」のみが記載されており、品質マネジメントの代表者は記載されていません。しかも、これはISO9001:2008年版までしかありません。
2015年からの現行規格では、品質マネジメントシステムに対する責任を、これまで以上に明確かつ包括的にトップマネジメントに割り当てています。したがって、ISO9001:2015では、トップマネジメントの代表者を必要としなくなったのは当然のことです。代わりに、トップマネジメントがマネジメントシステムに対して責任を持つようになりました。