FSSC 22000規格の新しいバージョン6は、2024年4月から義務化されました。FSSC財団はこのたび、企業が更新された要求事項に移行するのを支援するため、バージョン6に従った最初の審査で確認された不適合トップ10の概要という興味深い分析を発表しました。
食品製造業にとって、FSSC 22000の認証は単なる“条件を満たすための通過点”ではありません。正しく活用すれば、製品安全性とトレーサビリティの向上、組織全体のパフォーマンス強化につながる「改善の起点」となります。
DQSが行った最近の調査では、FSSC 22000審査時に最も多く指摘される課題と、その背景にある傾向が明らかになりました。今後の監査を控えている企業にとっては、自社の体制を見直し、的確な対策を講じるための実践的なヒントとなるでしょう。
異物混入対策は、いま一度の見直しを
不適合の中で最も頻繁に見られるのが、物理的汚染(異物混入)に関する管理不足です。製造ラインの設計や監視手順、点検の頻度や方法が、現場に即したものになっているか—。形式的なルールではなく、リスクを正しく捉えた対策が求められています。
トレーサビリティは「緊急時対応力」を左右する
原材料やバッチごとの追跡が不十分である、という指摘も少なくありません。回収対応やクレーム対応の信頼性は、トレーサビリティシステムの精度に直結します。特に国内外への出荷が多い企業にとって、即時に原因を特定し、対応を取れる体制づくりは重要です。
複雑化する現場で重要性を増す、他のチェックポイント
上位10項目には、以下のような項目も挙げられます:
- メンテナンス管理の不備
- 従業員の能力評価や教育の記録
- 品質管理の体系化不足
- アレルゲン管理の不十分さ
いずれも、組織の規模や製品構成の多様化に伴い、ルールの形骸化や運用と文書の乖離が起きやすい部分です。
認証取得済み企業も、今一度の「見直し」が重要に
FSSC 22000の認証をすでに取得している企業でも、今回の分析結果を踏まえて自社の体制を再評価することが有効です。特に、「以前の監査では問題なかった」という理由で放置されがちな部分にこそ、今後の不適合リスクが潜んでいる可能性があります。
審査を“機会”に変えるには
DQSは、単なる「適合性の確認」ではなく、経営に資する価値のある審査を提供しています。経験豊富な審査員が、貴社の現場実態に即した形で審査を行い、改善につながるヒントを提供します。
DQS - FSSC 22000認証のパートナー
DQSはFSSC 22000規格の認定認証機関です。世界各地に有資格の審査員を擁し、お客様のご要望にお応えします。お気軽にお問い合わせください!