初版発行から15年、サプライチェーンセキュリティマネジメントシステムの国際規格が改訂されることになりました。2022年初頭に発行される新版では、他のISOマネジメントシステム規格との整合を図り、明確性と一貫性を高める予定です。今回は、主な変更点をまとめました。また、詳細な情報が入り次第、移行のタイムラインについても報告します。
まずは、すでにこの規格を使用している2500以上の事業所にとって、喜ばしいニュースからご紹介しましょう。 ISO 28000の新バージョンには、実質的に新しい要求事項はありません。すでにISO 28000:2007の認証を取得している企業は、ISO 28000:2022への移行に何の問題もないはずです。
では、新しい要求事項がないのであれば、なぜISOはわざわざ新版を開発したのでしょうか。その答えは、調和にあります。ISO 28000は10年以上前の規格であるため、マネジメントシステム規格、レジリエンスおよびセキュリティ規格(ISO 22316)、リスクマネジメント規格ISO 31000など、関連する他のISO規格と調和が取れていなかったのです。