国内最速のISO/IEC 42001取得。

金融システムで培った信頼をAI時代の「攻めのガバナンス」へ。

ドイツ品質システム認証株式会社(以下DQS)は株式会社ナレッジクリエーションテクノロジーに対してアジア太平洋地域1号目のISO/IEC 42001を認証しております。(※DQSグループ内)

今回、株式会社ナレッジクリエーションテクノロジー代表取締役 兼 AI/取り組み開発研究センター長 川村雅之氏よりISO/IEC 42001の審査についてお話を伺いしました。

(写真左)株式会社ナレッジクリエーションテクノロジー 代表取締役 川村雅之様

(写真右)株式会社ナレッジクリエーションテクノロジー ソリューションサービス事業部長 原田正昭様

金融から社会インフラへ。17期目を迎えた事業の歩み

DQS:貴社の事業概要とこれまでの歩みについてお聞かせください。

川村社長: 当社は2008年に創業し、今年で17期目を迎えます。元々は金融系システムのエンジニアとして立ち上げた会社で、現在も金融機関向けのシステム開発が中心ですが、この17年で医療、製造、通信など、いわゆる社会インフラと呼ばれる幅広い業界のシステム開発やITソリューションを提供してきました。

DQS: 早くから品質管理やセキュリティにも注力されていますね。

川村社長: はい。ISMSISO 9001などの認証をDQSさんのもとで取得し、システムの品質とセキュリティを担保したサービスを提供してきました。

 

なぜ今、AIマネジメントシステム(ISO/IEC 42001)なのか?

DQS: 今回、AIマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 42001」を非常にスピーディに取得されました。その背景を教えてください。

川村社長: 現在、当社は「AI×IT」をキーワードにビジネス拡大を図っています 。今後、自社ソリューション開発においてAI活用は不可欠であり、取り扱うデータ量も増えていきます。その際、「鶏が先か卵が先か」ではありませんが、まずは最初にしっかりとした仕組みを作るべきだと考えました。

DQS: 他の企業が検討段階で足踏みする中、これほど早く決断された理由はどこにあるのでしょうか。

川村社長: AIを取り巻く環境の変化は非常に激しいです 。ここで立ち止まって考えるより、世の中の変化に合わせて「歩きながら考える」というスピード感を重視しました 。また、当社の主要顧客である金融機関に対して、AI活用の「安全・安心」を客観的にアピールするためにも、早期取得は不可欠なエポックメイキング(画期的な出来事)になると確信していました。

ISO/IEC 42001認証

ISO/IEC 42001は、AIマネジメントシステム(AIMS)に関する世界初の国際規格として、急速に進化するテクノロジー領域における信頼性と透明性を確保するための枠組みを提供します。AI活用に伴う倫理的配慮、透明性、継続的な改善といった課題に対応し、組織がAIに関わるリスクと機会を適切に管理するための仕組みを構築することを目的としています。

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既存の知見を活かした構築プロセス

DQS: ISO/IEC 42001の構築にあたって、苦労された点はありますか?

川村社長: 先行事例が少ないため、具体的な表現方法などは手探りでした 。一方で、ISMSとの親和性が非常に高かったのは助かりました 。社内に蓄積されたISMSのノウハウをベースにしつつ、差分を読み解くことで対応できました 。また、今回はAI開発に携わる比較的小規模な部隊にフォーカスしたため、内部監査も含めてスムーズにスタートすることができました 。

ISOは「足かせ」ではなく「確実性へのツール」

DQS: 認証取得後の、ビジネスにおける期待やビジョンを教えてください。

川村社長: 一般的にISOは「管理」や「足かせ」と捉えられがちですが、我々は非常にポジティブに捉えています 。リスクとは「不確実性」のことです。この規格をツールとして使い、「不確実なもの」を「確実」へとシフトさせていく。そうしたポジティブなモチベーションを生む仕組みとして運用していきたいですね。

DQS: 素晴らしい視点ですね。社外へのアピールという点ではいかがでしょうか。

川村社長: 顧客のデータを大切に守りながら、ビジネスの成長に貢献するAIソリューションを提供していくための「信頼の証」になります。中長期的には、個別のお客様だけでなく、社会全体にサービスを提供できるプラットフォームビジネスやサブスクリプションモデルの柱として、このガバナンスを機能させていきたいと考えています。

 

DQSとのパートナーシップ

DQS: 最後に、認証パートナーとしてDQSを選んでいただいた理由や、今後の期待をお聞かせください。

川村社長: 最初は知人からの紹介がきっかけでしたが、これまでの審査を通じて、確かな信頼関係がありました。今回も「AIの新しい規格がある」という情報を迅速に提供していただいたおかげで、次のステージへ早く動くことができました。今後も、中立的な立場での審査はもちろんですが、グローバルな視点での情報提供や、改善に向けたアドバイスなどを通じて、我々の仕組み作りを審査を通じてご指摘していただきたいと思っています。

株式会社ナレッジクリエーションテクノロジーはDQSを通じて、ISO/IEC 42001(AIMS)の認証取得およびAIガバナンスの展開において重要な役割を果たしています 。今後もDQSは、AI×ITによるイノベーションを支援していきます 。新たな事業展望やグローバル展開に向けて、認証を通してその歩みを支えていく考えです 。