温室効果ガス(GHG)排出量の第三者検証
企業文化としての気候変動対策の推進
ステークホルダーからの信頼性向上
排出削減への取り組みの透明性を確保
環境対応が競争力に直結

ISO 14064シリーズとは
ISO 14064-1:組織単位でのGHG排出量の算定・報告
ISO 14064-1は、組織の温室効果ガス(GHG)排出量を構造的に記録し、GHGの削減に向けた取り組みを体系的に進めるための国際規格です。
この規格は、GHG排出量の算定・報告・管理に関する原則と要求事項を明確に定めており、気候変動への対応状況を第三者にもわかりやすく伝えるための報告書作成の基礎となります。
また、ISO 14064-1は、世界的に広く用いられている「GHGプロトコル(Greenhouse Gas Protocol)」に準拠しており、企業の炭素会計の国際的な整合性を確保するうえでも有効な規格です。GHGプロトコルは、持続可能な開発を推進する国際組織である世界資源研究所(WRI)および世界経済人会議(WBCSD)によって1998年に策定されました。
ISO 14064-2:GHG削減プロジェクトの算定・報告
ISO 14064-2は、特定のGHG削減プロジェクト(例:再エネ導入、エネルギー効率改善)における排出削減量や除去量の定量化・報告に関するガイドラインを提供する規格です。
クレジット化や社内施策の正当性を裏付けるツールとして活用されています。
ISO 14064-3:GHG算定結果の検証・妥当性評価
ISO 14064-3は、上記で作成されたGHGインベントリやプロジェクト報告について、第三者機関が検証を実施する際の原則と手順を定めた規格です。
DQSでは本規格に基づいた独立した第三者検証を通じて、組織の信頼性・透明性を強化するサポートを提供しています。

ISO 14064-3に基づく温室効果ガス(GHG)排出量検証は、こんな組織・ご担当者に最適です

ISO 14064に基づく温室効果ガス(GHG)排出量検証の利点
1. 信頼性の向上とステークホルダーへの透明性確保
独立した第三者による検証により、排出量の算定と報告の信頼性が担保され、顧客、ビジネスパートナー、投資家などの関係者からの評価が高まります。
2. 組織文化としての気候変動対策の浸透
気候変動への取り組みを企業文化の一部として明確化。従業員の意識向上にもつながります。
3. 温室効果ガス(GHG)排出量削減のための改善機会を明確化
排出量データをもとに、自社のGHG排出源とその削減余地を定量的に把握することで、効率的な対策を講じることが可能になります。
4. 競合との差別化
まだ検証に取り組んでいない競合他社と比較して、環境配慮型経営をアピールでき、持続可能性を重視する市場で優位に立つことができます。
5. 法規制・取引先要求への先回り対応
将来的な規制強化や取引先・顧客からの報告要件への備えとなり、リスクマネジメントにも貢献します。
6. 財務リスクの把握とコスト削減効果
排出に関連する将来的なコストやリスクを見える化し、温室効果ガス排出量の削減によるコスト最適化につなげることが可能です。
7. サステナブル投資家やCDP等の評価機関へのアピール
投資家や評価機関に対し、環境対応の進捗を定量的に示すことで、資金調達や格付けにおいても好影響をもたらします。

ISO 14064に基づく排出量検証の進め方
まずは、貴社の事業内容、業界、気候変動に対する取り組み状況、そして検証の目的・期待値について詳しくお伺いします。
このステップでは、どの規格や技術仕様が対象となるかを明確化し、それに基づいて、初期段階のご提案(概算見積)を作成します。
契約後、検証チームは事前に策定した計画に基づき、該当する基準やガイドラインに沿って各ステートメントの内容を確認します。具体的には、証拠の収集と分析、現地訪問、算定結果の再計算・再評価などを実施します。
必要に応じて、事前に提出いただいた文書のレビューも行い、検証の精度を高めます。すべての調査結果は最終会議でご報告し、必要があれば改善に向けたアクションプランについてご相談・合意いたします。
検証の完了後、DQSの独立した認証委員会が検証結果を評価します。すべての要求事項が満たされていると確認された場合、正式な「検証宣言書(ヴァリデーション・ステートメント)」を発行いたします。
一定期間経過後に再度報告書やGHG排出量に関する宣言を行う場合には、再検証を実施します。なお、各検証はそれぞれのGHG声明に対して実施されるものであり、あらかじめ定められた有効期限は設けておりません。

GHGの検証にはどのような費用がかかりますか?
